新NOBUNOBU写真談

1枚の写真からの四方山話

黎明

20120731-01.jpg
#001


小刀根トンネルの続きです。

アーチ上部の額には、「明治14年」と彫ってありました…




…って、

行って気付くのもお粗末なんですが、
これって、

日本の鉄道史において、
とんでもなく古いトンネルなのね…

…と、現地で気付きました。


浅学なNOBUNOBUではありますが、

日本の鉄道の始まりは、

あの汽笛一声新橋を♪~の新橋~横浜が1872年(明治5年)で、
港シリーズ(覚え方が…笑)で、大阪~神戸ができて、
北海道の手宮~札幌も早かった…

なんて感じで覚えているわけでありますよ。


で、細かいことは知らないけど、
東海道線が全通したのは、確か明治20年代のはずだし…


などと、
少ない知識ながら、


この「明治14年」には、
現地で衝撃を覚えました。




最初は、お気楽に、
北陸線の旧線の古いトンネルを見に行く気分だったんですが、

トンネルの前に立って、見上げて見たものに…




えーっ、これって、
日本の鉄道史において、黎明期の、
とんでもなく古いトンネルじゃん…(関東訛りですいません)


…!!


人間が「こもの」なもので、
突然、見る眼が変わったりしておりました。


びっくりと感動を、足してから3倍して、2で割ったような感じですかね。








ちなみに、黎明期の鉄道年表を、wikiなどで調べてみますと、
明治14年以前は…

1872年(明治5年)新橋~横浜 開業
1874年(明治7年)大阪~神戸 開業
1877年(明治10年)京都に延伸、神戸~京都 開通
1880年(明治13年)工部省釜石鉄道開業、幌内鉄道:手宮~札幌 開業
同 6月1日 逢坂山隧道完成、7月15日 京都~大津(現:浜大津) 開通

…とまぁ、こんな感じでして、
日本全国に、まだ、これっぽっちしか鉄路がない頃、
そんな黎明の時です。

ちなみに、東海道線の全通は、
1889年(明治22年)のこと。


それで、この小刀根トンネルは、
東海道線の支線として、長浜~敦賀の路線が計画され、
(大津~長浜は当初、汽船連絡)
路線としては、1882年(明治15年)に開業しています。

額の明治14年は、
開通の1年前に、完成したときの年なんでしょう。


以上、改めて調べてみて、
この旧線に残るトンネルの古さや、歴史的なポジションに、
もう一度感嘆してしまいました。


すでに、逢坂山隧道があったので、最初ではないですが、
日本の山岳鉄道トンネルとしては、
歴史的に、それに次ぐものだと思われます。








そしてさらに、
見た感じ、この小刀根トンネルは、完成以来、なにか改造された感じがありません。

現在、
逢坂山隧道は、半分埋まっていますし、
同じ路線の柳ヶ瀬トンネルは、道路転用で、
一部改造されているし…


小刀根トンネルは、
改造の気配もなく、完全に残る、
鉄道黎明の頃の、貴重なトンネルかもしれないですね。




いいもの見ることが出来ました。


■#001
Nikon D3100+AF-S VR Nikkor 70-200mm F2.8G
詳細略

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  1. 2012/07/31(火) 11:06:34|
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小刀根トンネル

20120729-02.jpg
#001


7月の3連休、滋賀県方面に観光旅行に行った…とは、
初日に立ち寄った、リニア・鉄道館の記事で書いたけど、

2日目は、琵琶湖周辺の観光旅行に行っておりました。

観光中心で、撮影中心ではなく、
鉄分も、殆ど予定せずなんですが、

滋賀から福井、日本海側に抜ける途中で、
まぁ、ついでに…みたいな感じで、
北陸線の旧線のうち、新線開通後に柳ヶ瀬線となった、
木ノ本~疋田の旧線が走っていた地を訪ねてみました。


ここは、とっても有名な、柳ヶ瀬トンネル…

現在でもそのまま、県道の道路トンネルとして残る…

…があるのですが、

狭い単線鉄道トンネルを、そのまま転用している関係で、
信号機を使った片側交互通行になっていて、

のんびり観察、見学する余地もなし。


で、この区間に残る、
唯一のんびり見学・観察できるトンネル、

小刀根トンネルを訪問してみました。



北陸道の、上下線が、少し離れて走る、
その間に、このトンネルは、
静かに…そんな感じで存在しています。


高速の上下線の間の場所柄、クルマの通過する音なども、
至近に聞こえて、決して静かな場所ではないのですが、


ただただ、一目で古さを感じるポータル、
そこに続く、緑の道…などなど…


雰囲気が、とにかく「静か」なのでした。











20120729-01.jpg
#002


1枚目の写真は、
パースの崩れを嫌って望遠で写しているので、
圧縮されちゃっていますが、

感覚的な、トンネルの奥行きは、こっちの方が、気分です。

石積みのポータルや、
レンガ積みのトンネル内部の質感が、

これで伝わるといいなぁ…とパチリ。


トンネルの前に佇んで、
受ける感じは、
こっちです…



さて、ところで、この写真では、詳細がわかりませんが、
トンネルのアーチの上部、額状の部分を見上げれば、

よく、トンネル名が、偉い人の筆で書いてあったりしますが、

こいつの額の文字は、

このトンネルを見学する上で、
注目すべき内容。

その辺り、次回に…


■#001
Nikon D3100+AF-S VR Nikkor 70-200mm F2.8G
ISO100 86mm(換算129mm) f2.8 1/125sec RAW

■#002
Nikon D3+AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G
ISO400 24mm f8.0 1/60sec RAW

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「顔」

20120727-01.jpg
#001

ながながと続けてきた、
リニア・鉄道館、訪問時ネタも、
今回で一旦〆ようと思います。

これまで紹介してきた車両のほかにも、
戦時設計モハ63の復元車とかも楽しみにしていたのだけど、
それは、置いてあるだけで、展示はされておらず、
鼻先を眺めることしか出来なかったり。


それでも、自分個人的な視点で、
様々に感じることが出来たし、
色々な発見も出来て、

たった数時間なのだけど、
充実した時間を過ごせました。



ただ、自分は、新幹線には、現状、全く興味がないので、
リニア・鉄道館の展示の中心である、

「新幹線」

の各種の展示は、全く見ませんでした。

他を見ていて、
くたびれるほど時間は使ったしね…


…とまぁ、個人の趣向はあるのだけど、
最後の〆は、やはり、

このお「顔」にしましょう。



イメージの飛躍度合いはさておき、
自分、このお顔を見ると、
コーラの、あの瓶を頭に浮かべてしまうのですが…


さて、あなたの頭に浮かぶイメージは、なんですか?


■#001
Nikon D3100+AF-S DX VR NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
ISO100 130mm(換算195mm) f5.6 1/250sec RAW

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  1. 2012/07/27(金) 03:52:18|
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字体

20120726-01.jpg
#001


リニア・鉄道館に展示している、
モハ1型電車、モハ1035の乗務員室扉の表記。

「乗」の字の字体が、現代では殆ど見られない、旧字体なのが、
旧型のクルマらしいところでした。

まぁ、大正11年製の電車を、復元整備して展示しているので、
この辺りの表記は、こうなるのが、当然なのでしょうね。

前に紹介したモハ52も、同じ字体でした。



旧字体に白熱灯の照明…

大正末頃は、モボ・モガの時代でもありますね。
第一次大戦後の好景気や、
大正デモクラシーから普通選挙に連なる流れ…などなど、

この電車が生まれ、都会を走っていた時代の香りです。


※「室」の字の「ム」の部分は、
現代でも見られる独特の字体ですね…



■#001
Nikon D3100+AF-S DX VR NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
ISO100 135mm(換算202mm) f5.6 1/80sec RAW

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国鉄

20120724-01.jpg
#001


国鉄時代の、特急車両に誇らしげについていた、
JNRマーク。

赤色とクリーム色のツートンカラーの車体、

紺色のモケットのシート、
ベージュの化粧版の車内…

クーラーの吹出し口の造作も…








私のようなオヤジにとって、
鉄道の旅の、一つのイメージ。

国鉄の思い出の、一つのカタチ…



※リニア・鉄道館の展示車両 キハ82


■#001
Nikon D3100+AF-S DX VR NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
ISO1100 200mm(換算300mm) f5.6 1/60sec RAW

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  1. 2012/07/24(火) 09:13:56|
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シリアルナンバー

20120723-01.jpg
#001

前回紹介の蒸気動車のお顔です。

前後両方に運転可能で、反対側にも運転台がありますが、
そっちは、普通の、3枚窓の木造車顔。

機関室のあるこっち側は、
弁装置及び駆動輪と、その上のボイラーが一体になって、
ユニット丸々前面の観音扉を開けて、前方に引き出せる…

整備性の良さが、この「工藤式」蒸気動車のウリですね。


さて,
今回の記事の本題は、そんな駆動装置の、
駆動輪の後ろ、床下に赤く見える丸い物体について…



20120723-02.jpg
#002


これが、今回のお話のネタ。

このスチームエンジン、面白いことに、
この場所に水タンクがありまして、
その側面に、このプレートが、赤く鎮座しております。

鉄道車両も、まぁ、産業機械であるわけでして、
そんな訳で、「製造銘板」があり、
そこには、製造番号、シリアルナンバーが1台1台、記してあります。

※まぁ、普通はあるのですが
なかには、色々な事情でないのもあるみたいですが…


これもそうですが、
鉄道車両は、モノが結構大物なので、
比較的、立派な銘板だったりします。


で、この蒸気動車は、
当時は泣く子も黙る鉄道車両の大メーカー「汽車会社」の製品…

製造年は1912年で大正元年生まれらしいです。

で、シリアルナンバーは、19番ですか~

…と、フムフムと眺めていたんですが…




あれっ、っと思うこと発見でして、

あの大メーカーの汽車会社が、大正元年で、
シリアルナンバーが19番ってなんか変?

っと思うわけ。


いくらなんでも、大正元年で19台しか製造してないってことはない…



そんな疑問を持ちつつ、
おうちに戻って調べるのですが、
決定的な回答は得られず…


ただ、どうやら、汽車会社は、
ちょうど1912年に合資会社から、株式会社になったみたいで、
株式会社の汽車会社として19番目なら、
至極納得ができるよね…

なぞと、
そんなあたりではないかなぁ~
と思っております。


自分の感覚では、
メーカーは、多少名前が変わろうが、
自社の製品のシリアルナンバーには、通し番号を使うようなイメージが、
この業界ではあるように思っていて、

ちょっと意外というか…

汽車会社株式会社のシリアルナンバーは、
汽車会社としての、創業以来の車両製造数ではないのね…

…などという発見をした、今回の、
リニア・鉄道館への旅なのでした。


※余談ですが、

wikiの汽車会社の説明の中に、
1941年、C591で製造番号2000番を達成…
というくだりがあるのだけど、

これって、多分、株式会社汽車会社の2000番のように思えます。

残念ながら、創業以来の2000番目ではないような…

脚注まで読むと、無理して記念すべき番号にしたみたいですが…
なんかね…モゴモゴ…

■#001、#002
Nikon D3100+AF-S DX VR NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
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  1. 2012/07/23(月) 19:11:37|
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フリークエント サービス

20120722-01.jpg
#001


リニア・鉄道館で会いたかったクルマの2両目は、
日本に現存するただ1台の蒸気動車、ホジ6014。

蒸気機関車ならぬ蒸気動車とは、どんなクルマかと言えば、
蒸気機関車と客車が、1台に合体したと説明すれば分かりやすいか…

そんな訳で、写真のように、客室から、ボイラーがコンニチハなのであった。


さて、この合体マシン、蒸気機関車が牽引する客車列車と比べて、
どんなアドバンテージがあって生まれたかと言えば、

終端駅で、機廻しなどの入れ替え作業をすることなく、
折り返しができること…

ボイラー側が先頭のときは、
普通に機関車が牽引するのと同じ感覚で走るのはわかるけど、
逆向きのときはどうするのか?

それは、反対側にも運転席があって、
後部となるボイラー室(機関部)とは、伝声管で、
運転操作を伝えていた模様。

…知ってしまえば、なるほど、
当時の船舶では当然の仕様だから、
それの流用ってことですね。



そんな訳で、明治の末期に登場した、蒸気動車という代物は、
効率的なフリークエントサービスを実現した…らしい。



その後、昭和の初期には、
ガソリンエンジンを搭載したガソリンカーが普及しだすので、
蒸気動車は、鉄道史の中では、過去の技術となるのだけど、

何事も、いつなにが起きるかわからない…

戦争で、石油燃料の入手が困難を極めると、
当時で車齢30年超える老朽車両ながら、
車両不足に悩む各地の地方私鉄でひっぱりだこに…
なったらしい。




鉄道史の記述見れば、
たいていこんな感じに書いてある。

が、少し疑問が浮かばないか?

当時は、各私鉄、当然、蒸気機関車を所有していたはずだから、
輸送力を確保するには、
客車が沢山あればいいのではないか。

もしくは、蒸気機関車がもっとあればいいのではないか…


なぜに、蒸気動車人気?
…と思うわけ。

そこで、考えたのだけど、


普通は、
戦争中が、各鉄道が一番大変だったと思いがちだけど、
一番大変だったのは、
終戦直後だったのではと思われる。

というのも、
戦争中は旅行の制限など、資材もないけれども、
旅客には限りがあった。

しかし、戦争が終わって制限もなにもなくなり、
旅客は激増…

しかし、車両をはじめ、設備は、戦争中の無茶な酷使で、
ボロボロ…



日本中の動力車という動力車は、
すべてボロボロの状態で、

唯一程度が、まあ良かった動力は、
(1)石油燃料事情の悪化で使われなくなった内燃動車
(2)旧式化してたけど、解体されずに温存されていた蒸気動車
の2種類。

(1)は依然、燃料事情が悪くて使えず、
また、殆どが輸入品エンジンだったので、戦争でパーツの入手不能で、再整備難航…
(2)も旧式ながら、それがために、早くに使われなくなって…お蔵入りのおかげで…

…なんでこなんに程度のいい機関が残ってるの…

みたいなノリだったんじゃなかろうか…と。


ちなみに、戦後は、石炭価格が急騰して、
電化を考える、実施した鉄道があるくらい、
石炭と言えども、燃料事情はよくなかったようなので、

少しでも効率良く運行できるというのも、
魅力だったのかも…ですが…

それもこれも、まともに動いてこそ…だしね。



さてさて、色々想像することは楽しいですが、
真相はいかに…ですね。


■#001
Nikon D3100+AF-S DX VR NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
ISO1600 36mm(換算54mm) f4.2 1/25sec RAW

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  1. 2012/07/22(日) 03:35:31|
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エース居並ぶ

20120720-01.jpg
#001

リニア・鉄道館の展示には、

「鉄道の高速化」といった展示テーマがあるようで、
前々回から紹介しているモハ52も、
その展示には、その意味合いもあるようだ。

新幹線の300系、100系、0系、
振り子式のパイオニア381系と一緒に並ぶ、
大先輩のモハ52。


自分は、その昭和初期の、戦前のよき時代の香りを、
十分に楽しむことが出来たけれども、

現代の子供達には、
このクルマはどううつるんだろね。





モハ52以外は、
生まれてこの方、エースであって、そのまま引退したクルマばかり。

大阪急電に始まり、そこで戦争をくぐりぬけ、
戦後のドサクサの中での阪和線、
そして後進達に追い出される形で、最後を過ごした飯田線と渡り歩いた、
この元エースは、

現役時代に、
決して居並ぶことのなかった後輩のエース達と、
同じ屋根の下で、
毎晩何を話しているのか…



居並ぶ写真のアングルに、
思いを馳せて、
自己満足なNOBUNOBUなのでした…


■#001
Nikon D3100+AF-S DX VR NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
ISO450 95mm(換算142mm) f5.3 1/60sec RAW

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  1. 2012/07/20(金) 02:33:24|
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