新NOBUNOBU写真談

1枚の写真からの四方山話

日本最古

20170630-01.jpg
#001

前回記事の写真、駅入口右側に写っている、

旧長浜駅に保存されている、もう一つの、

日本最古の鉄道記念物。



長浜駅29号分岐器。


明治15年の駅開業時から使われていた分岐器で、

当然ながら、現存日本最古のもの。


前回記事で紹介した通り、

日本最古よりも、鉄道黎明期のものだということに価値がある。


現在のものと比べると、

トングレールとダルマ(転轍機)を結ぶロッドが、

レールの下ではなくて、レールの穴を通っているあたりが違うけれども、

そんなに違いは無い。



普通、レールや、分岐器などは、

列車が通ることで磨耗するので、消耗品だから、

古いものが現役で残っていることは珍しく、


古いレールなどは、役目を終えた後で、

跨線橋や駅舎などの建築資材に転用されて残っている…


なんてことが大概。



だから、転用も難しい分岐器なんて、原型では殆ど残らない。



それが残っているのが奇跡的だけれども、


それは、この旧長浜駅舎が残る奇跡の歴史の賜物だ。



旧長浜駅は、東海道線が全通する前に、

北陸と、関西方面を結ぶべく、敦賀~長浜間開通時に開設されたもの。


当時の明治政府は、お金がいくらあっても足りないような頃合だから、

大津と長浜の間は、琵琶湖の舟運を介することで連絡することとし、


この長浜の駅は、終端駅として、頭端式のホーム形状で開設された。


であるから、冒頭のパチリの右上に、現在の北陸線の架線柱が写っているけれども、

この旧駅舎は、線路と直交する向きに建っている。


しかし、東海道線が全通し、米原まで鉄道が通ると、

北陸線は、米原まで延伸して東海道線と連絡することとなり、

長浜の駅は、終端駅から途中駅となるので、


列車の通行の妨げにならぬように、

駅舎が、線路と平行の方向になるように、新築移転した。


結果、駅自体の場所は変わらないけれども、


旧駅舎はお役御免となって倉庫となり、


駅の構内配線は大幅に変わって、

本線だった29号分岐は、

貨物ヤードの片隅の、貨車計量台への分岐器となり、

分岐器としては閑職になった。




これが、黎明期の駅舎と分岐器が、

そのまま残ったシナリオ。


旧駅舎は、石灰コンクリート製で壁の厚みが50cmもあって、

取り壊すのも大変とか、他にも理由があろうが、



とにもかくにも、残った。



古さもさることながら、

その残った経緯にも、

日本の鉄道の、黎明期の歴史が反映されている…


そんなことに思いを馳せるのも、

また一興。


趣味は楽し。



■#001
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詳細省略

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  1. 2017/06/30(金) 05:57:20|
  2. 【鉄道情景】JR北陸線
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